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「鳥取大学 乾燥地研究センター」 のテレビ露出情報

アフリカの過酷な乾燥地帯でも育つ小麦を開発中の辻本博士。モロッコ経済の中心地、マラケシュには世界遺産に登録されている旧市街地がある。そこに辻本さんの姿があった、好奇心旺盛な辻本さんは庶民の暮らしを知る絶好の場所で是非見てみたいものがあった。迷路のような路地を行くと、旧市街に100はあるというパン窯の一つがあった。街のカフェやレストラン、リヤカーのパン売などを顧客にしていて、値段は1枚約15円。焼き上がるとすぐに売れていき、生地を作る人も焼く人も手を止めない。窯に一度火を入れると休むヒマはないという。ここは街の人たちの共同窯でもあり、家庭で作った生地を持ち込み手間賃を払って焼いてもらうとのこと。モロッコの小麦の市場価格はこの数年で1.5倍以上になっている。世界的気候変動と有数の小麦の産地だったウクライナの情勢が要因。値上げ分を政府が補てんすることで、国民の暮らしはなんとか守られていた。小麦の値段は庶民が一番気になるところ。
モロッコがある北アフリカでは、内陸の砂漠地帯のオアシスが次々と消え、都市を流れる川も干上がっていた。人々の生活が危ぶまれる。モロッコ中部のベンゲリル、この街に辻本さんへ共同研究を申し出た大学「モハメド6世工科大学」がある。農業や情報分野で最新テクノロジーを学ぼうと、アフリカ中から人材が集まっている。まず案内されたのはフェノーマと呼ばれる実験場、立方体のプランターが何百も並んでいて乾燥に強い穀物を研究している。この過酷な場所で人間が生きていくための食料を研究している、アムリ・モエズ教授。辻本さんを頼った人物だった。送っておいた小麦の種が届いていた、スーダンで10年進めた研究成果をさらに改良したものだった。これまでの苦労はムダにはしない、その数120種類。この環境下でも育つものなら全て実験対象。サボテンの実も貴重な食料、瑞々しく甘酸っぱい味。
翌日の最高気温は47℃、農地の現状を知るために近くの村へ向かった。村に近づくとオリーブ畑が広がっていたが、乾燥に強く長年生き延びてきたオリーブの大木が枯れていた。幹線道路沿いに作られているのは農業用の水路だが、水はもとより流れた形跡すらなかった。人口740人のアラド村には、オリーブの木々に囲まれるように小さな小麦畑があった。収穫はここ数年芳しくない。やってきた日本人が、小麦の専門家だと知りみんなが集まってきた。種を手に取ってもらい品種の説明をすると、”今すぐほしい”と農家の願いは切実だった。遠くから日本人が来てくれたからと、腕を振るってくれたのは農家のおばあさん。作っていたのはモロッコ発祥の小麦料理、スープをかけ野菜や肉を乗せれば一番小さなパスタ料理「クスクス」の出来上がり。自家製の窯で自慢のパンも焼いてくれた、食卓には色んなパンが並ぶ。”小麦が食卓の主役”だ。
大学に戻ると、種をまく前の栄養の分析などの検査が行われていた。収穫量が多いだけではだめだという。バトンを渡すモロッコの研究者に、自分の知っていることは全て伝える辻本さん。国を超え若い研究者に思いを伝える。12月辻本さんの種はまかれた、アフリカの大地を緑で染めることはできるのか。一方、日本でも新たな取り組みが始まっていた。
住所: 鳥取県鳥取市浜坂1390

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年5月9日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京
ガイアの夜明け”奇跡の小麦”世界を変えるニッポン人
鳥取と言えば、誰もが思い浮かべる「鳥取砂丘」。その先にあまり知られていない施設がある。世界でも珍しい乾燥地に特化した専門の研究所「鳥取大学 乾燥地研究センター」。そこには外国の人たちの姿があった。アジアやアフリカなどの7カ国から約30人が研究に来ている。彼らを引き寄せているのが、小麦の改良で日本農学賞などを受賞している辻本博士。優しい笑顔がトレードマーク。[…続きを読む]

2024年12月15日放送 18:30 - 22:24 テレビ東京
池上彰と佐々木蔵之介の「世界がわかる」合体SP(食の危機を救う!ニッポンの挑戦者たち)
鳥取大学の辻本教授は鳥取砂丘を乾燥地の研究に利用し、砂漠の国を小麦の国に変えようとしていた。辻本教授は1960年代に発展途上国で起こった緑の革命に影響を受け、43年間小麦を研究し続けた。交配によって作り出した小麦の種は約10000。中には暑さと乾燥に強い小麦があり、JICAなどの協力を得てスーダン国内3か所で現地実験を行った。持ち込んだ1000のうち6つの系[…続きを読む]

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