- 出演者
- 池上彰 大浜平太郎 児嶋一哉(アンジャッシュ) 高畑淳子 ユージ 足立梨花
テレ東は22日まで「テレ東系経済WEEK」と題して全経済番組を同じテーマで掘り下げる。今回のテーマは分岐点。
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韓国できのう尹大統領に対する弾劾訴追案が可決された。ソウルから中継を伝えた。韓国の検察は尹大統領に出頭要請をしたが断られ、再度出頭を要請したとしている。尹大統領は大統領公邸で今後の対応を考えているとみられる。共に民主党の李在明代表は複数の裁判を抱えており確定判決が出れば次の大統領選に出られないため、憲法裁判所での判断を早く決着させたい狙いがあるとみられる。
2016年から2017年にかけて当時の朴槿恵大統領の疑惑をめぐって、市民はロウソクを持って大規模デモを行い罷免に追い込んだ。ロウソクデモの原点は1987年6月、軍事独裁の全斗煥大統領に対して民主化を求めた市民らがロウソクを持ち明洞聖堂に立てこもったデモ。一部では死者も出たが、結果軍事政権は幕を閉じた。この出来事をきっかけに韓国ではロウソクデモが民主主義の象徴となった。今回の尹大統領に対するデモではペンライトが代用された。非常戒厳が出された理由について、池上は4月の選挙で野党が大勝して混乱が続き尹大統領が業を煮やした形だと話した。また尹大統領は保守系YouTuberに傾倒し陰謀論的主張に染まっているのではないかと言われている。今後は裁判官9人中6人以上が弾劾に賛成すれば罷免されるが、現在裁判官は6人しか決まっていない。議会が残り3人を選定中で、尹大統領は9人中4人を確保すれば罷免されないため徹底抗戦の構え。2004年に盧武鉉大統領も弾劾訴追されたが裁判所が棄却したため職務に復帰した。警察は大統領の不逮捕特権が適用されない内乱罪での立件を狙っている。
「金密輸の現場をスクープ」「揺れるアメリカで移民たちの行く先は」「88歳の投資家に密着」など今回の放送内容を伝えた。
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オープニング映像。
5年前月平均で1gあたり約4000円ほどだった金の国内小売価格はことし10月には3倍以上の1万3000円ほどまで値上がりした。世界情勢が緊迫したりすると実物のある金の価格が上がる。
インドの光の祭典ディワリの初日ダンテラスは世界で一番金が売れる日と言われている。インドは金需要が世界2位で、歴史的な高値を押し上げている国の1つとも言われている。ニューデリーの宝飾店街では店の前にライフルを持った警備員の姿があった。店の客は投資のために金製品を購入していた。
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- ディワリニューデリー(インド)
池上はインドには侵略され権力者が代わるたびに凄まじいインフレに襲われた歴史があり一番安定しているのは金と考えていると話した。今はドル離れしているロシアと中国が大量に金を買っている。池上はドルが信用されなくなるとアメリカ一強時代の終わりかもしれないと話した。世界文化遺産に登録された佐渡島の金山は17世紀世界の金の生産量の約10%を占めていた。
秋田の小坂製錬では電子基板のICチップから独自の技術で金を抽出している。パソコンや携帯電話のパーツは都市鉱山と呼ばれる。小坂製錬は明治時代、鉱山で採れた鉱石を精錬して金を取り出していた。そこで培った技術を基板から金を取り出す技術に活かしている。ノートPC1台に使われる金は約0.3gで、1本13キロの金はノートPC約4万3000台でできている計算。
鹿児島・伊佐市にある菱刈鉱山は1985年に採掘が始まり、今も年平均4トン前後の金を採掘している。埋蔵量は約155トンであと35年は採掘できる計算。菱刈鉱山の金の含有量は鉱石1トンあたり約20gで世界トップクラス。北海道の黒松内町と長万部町にまたがる山地ではオーストラリア企業の子会社が試掘権を取得した。静狩金山があった地域で質の良い金が眠っている可能性があるが、地元では開発によって環境への影響を懸念する声があり町議会に反対の署名も出ている。
本当にあった金密輸の手口を紹介。1つ目は成田国際空港出て揮発された事件。マレーシアからの到着便に乗っていた女は腰に巻くコルセットの中に重さ約6キロの金を隠していた。下着の中に金を隠して密輸しようとしたケースも。2つ目の手口は羽田空港出て揮発された事件。香港からやってきた男は粉末状の金2.6キロをかつらの中に忍ばせていた。
中国のマネーと人も今分岐点に立たされている。中国国内で3万店以上を展開する「蜜雪冰城」は日本円で約60円のソフトクリームを販売している。2元ベーカリーではほとんどの商品が日本円で約40~80円。デフレが進行する中国では日本食が攻勢を強めており、2021年に中国に初出店したスシローは現在10都市46店舗にまで拡大。今後出店を加速っさせ、店舗数を2年で約2倍にする目標を掲げている。中国のディスカウント店「HotMaxx」では、賞味期限の迫った商品や季節外れの商品を格安で販売している。創業4年で約1000店に成長し、来春は日本に1号店をオープンする。
中国ではお金がありすぎると圧力を受けるため、投資家や富裕層は当局の目を盗んで海外に1年間に2540億ドルの金を違法に持ち出している。多くはアメリカに流出しているとみられている。
中国を出て日本で生活する洪さんを取材。中国で訪問販売の会社を経営する年収2000万円以上の富裕層で、スカイツリーが見える高層マンションに暮らしている。洪さんは妻、長女、長男の4人で日本にやってきた。
中国を出て日本で生活する洪さんは発展途上国の中国より先進国の日本で暮らしたいと話した。中国の景気悪化を背景に富裕層の海外移住が急増しており、日本を目指す中国人も増えている。港区では去年1年間で30%近く増えていた。洪さんは中国でやっていたビジネスを日本でも始める準備をしている。日本の大学を目指す中国人も増えており、高田馬場駅にある啓程塾の李代表は円安になっているので日本留学はコスパがいいと話した。中国の大学は9割以上が国公立で合格基準はテストの点数のみ。2024年の受験者数は1300万人以上と過去最多で、毎年厳しい競争が起こっている。
11月に入るとトランプ氏の当選が確実になり日経平均株価が上がった。トランプ氏は法人税を減らすと言っていたためアメリカの株価が上がり、日本の株価もつられて上がった。その見方が落ち着いてくると売りが始まって655円ほど下落。トランプ氏がSNSで中国の全輸入品に10%、カナダ、メキシコに対して25%の関税をかけると発表した11月26日は終値で338円下げた。トランプ氏がSNSでメキシコ大統領が移民阻止に合意したと投稿した2日後、メキシコが関税の回避ができるのではと思惑が広がり215円上がった。
神戸市のベテラン投資家を取材。投資歴69年の88歳、藤本さんは毎日午前2時に起きてパソコンをチェックする。アメリカ市場の日本株の動きをチェックし日本市場の参考にする。株を始めたのは19歳のとき。働いていたペットショップで証券会社に勤める客と知り合った。初めて買った株は早川電機、日本石油、大隈鐵工所。50歳で専業投資家となり、66歳でネット取引を始めた。注文は1日100回以上行う。トランプ氏が大統領に勝利した時点でトランプ相場は終わりだと話した。
来年1月にはトランプ氏が大統領に就任する。バイデン大統領とトランプ次期大統領のエネルギー・環境政策には違いがある。バイデン氏は石油採掘の許認可を厳しくしているが、トランプ氏が「掘って掘って掘りまくれ」と言っている。またトランプ氏はパリ協定を脱退すると宣言している。
共和党が強いテキサス州は石油ガスの生産量全米1位を誇り、エネルギーの首都と呼ばれる。これまでバイデン政権は環境政策に力を入れてきたため、エネルギーの採掘に大きの規制をかけてきた。石油・天然ガスの採掘機器をレンタルしている会社を取材すると、会社の人たちはトランプ氏を支持し大統領選挙の結果に歓喜していた。
池上はバイデン政権は地球温暖化を防ごうと理想に燃えて規制をしたが、石油産業の人にしてみれば仕事を妨害されることになるのでトランプ氏に投票すると話した。トランプ氏は1年以内にエネルギー価格や電力価格を少なくとも半分にすることを目標にしている。エネルギー価格が半分になれば日本のエネルギー価格も下がり物価高も落ち着く可能性がある。一方で中等の産油国からの反発も予想される。またアメリカの原油は高いため日本は中東に依存している状況。池上はトランプ氏はガソリン自動車の労働者票がほしくて電気自動車はダメだと言っていたが、イーロン・マスクが莫大な政治献金をした途端に電気自動車の悪口を言わなくなったと話した。