2016年から2017年にかけて当時の朴槿恵大統領の疑惑をめぐって、市民はロウソクを持って大規模デモを行い罷免に追い込んだ。ロウソクデモの原点は1987年6月、軍事独裁の全斗煥大統領に対して民主化を求めた市民らがロウソクを持ち明洞聖堂に立てこもったデモ。一部では死者も出たが、結果軍事政権は幕を閉じた。この出来事をきっかけに韓国ではロウソクデモが民主主義の象徴となった。今回の尹大統領に対するデモではペンライトが代用された。非常戒厳が出された理由について、池上は4月の選挙で野党が大勝して混乱が続き尹大統領が業を煮やした形だと話した。また尹大統領は保守系YouTuberに傾倒し陰謀論的主張に染まっているのではないかと言われている。今後は裁判官9人中6人以上が弾劾に賛成すれば罷免されるが、現在裁判官は6人しか決まっていない。議会が残り3人を選定中で、尹大統領は9人中4人を確保すれば罷免されないため徹底抗戦の構え。2004年に盧武鉉大統領も弾劾訴追されたが裁判所が棄却したため職務に復帰した。警察は大統領の不逮捕特権が適用されない内乱罪での立件を狙っている。