鳥取の乾燥地研究センターには、小麦の品種改良の第一人者・辻本博士の背中を追いかけている研究者たちがいる。佐久間さんと石井さん、2人とも39歳の准教授。石井さんの研究は、まったく違うアプローチで見た目は普通の小麦だが、小麦と稲から作り出した雑種の種だと言い、自ら「イネコムギ」と名付けた。新しい食べ物で挑むのは、世界の問題である人口爆発。辻本さんの思いを受け継ぎ、子どもたちの時代を支えるつもりだという。一方、佐久間さんは小麦の一房の収量を増やす研究を地道に続けている。科学雑誌にも論文が掲載され、世界的に注目されている。飢えている人々のお腹を満たしたい、辻本さんと同じ思いだという。
住所: 鳥取県鳥取市浜坂1390