戦後の闇市から発展したアーケード商店街「浜マーケット」。ここには客と店主が家族のように打ち解けて談笑する温かな人情味が今も生きている。店員同士も顔なじみで家族のように助け合う懐かしい空気が流れている。洋食屋の金城さんは常連や近所の店主達が集う語らいの場を設け、昭和の頃から変わらない和やかな繋がりを育んでいる。その懐かしい空気や温かな繋がりは新しい人を引き寄せている。大手チェーン店から独立し本屋を開いた三浦さんは、浜マーケットで店を始める際に助けられたという。初期費用を抑えるため、内装を手づくりで手掛けた三浦さんは、開店前から工事の手伝いや差し入れなど商店街の先輩たちに支えられ、出店に漕ぎ着けることができた。この人情味溢れる商店街では昔ながらの温もりを大切にしながら新しい人達を迎え入れ、世代を超えた人の輪が広がっている。
住所: 神奈川県横浜市磯子区久木町20
