西岩親方の師匠・鳴戸親方の教えは「自分の頭で考えろ」。鳴戸親方の隆の里は入門してから糖尿病に悩まされた。食事制限をしながら大きな体を目指した。ウェイトトレーニングも他の力士に先駆けて導入。さらに相手を徹底的に研究した。30歳で横綱に昇進。幕内優勝4回の実績を残した。引退後は鳴戸部屋を創設。そこに入門したのが15歳の若の里だった。西岩親方は「師匠が1～10まで1回は教える。そこから自分の頭で考えて発展させる。すり足用の石に、自分の頭で考えろと書いていた。部屋の力士はそれを持ってすり足をしていた」などと話した。西岩親方は入門から6年で新入幕、その後、関脇に昇進した。39歳まで現役を引退、西岩部屋を創設。自ら考え、さらに伝え合うより成長できる部屋を目指している。