銭湯活動家の湊三次郎は昨年閉店した鴨川湯の再建に取り掛かっていた。閉店から時間の経った銭湯の引き継ぎで多いのが前任者と連絡が取れないケース。蛇口や電源やすべてバラバラで、浴槽に水を流すにもバルブを一つ一つ探すしかない。配管調査を始めて3時間、水風呂の元栓だけが見つからなかった。通常では元栓があるとは考えられない窯場で発見した。煙突の修繕や銭湯の心臓部である釜の交換にも取り組んだ。6月下旬に鴨川湯の改装を終えた。男女で分かれていた入り口は統合し、もう一つの入り口跡にはタイルアートを施した。
住所: 京都府京都市左京区下鴨上川原町56