まずは春の訪れを告げる「梅」。湯河原には関東を代表する規模の梅林があり、心洗われるような風景が広がっているという。最初に向かったのは幕山公園。湯河原梅林は東京ドーム2個分の敷地に28種類、約4000本の梅の木が植えられている。撮影時は五分咲きで、これから見頃を迎える。湯河原梅林では斜面を登って咲いている梅の近くまで行くことができる。緑萼梅は枝とガクが緑色なのが特徴。梅の香りにはリラックス効果があるとされ、アロマテラピーでも使用されている。梅にはたくさんの品種があり、梅を鑑賞する文化は桜よりも古く、一説には奈良時代とも言われている。長きに渡る歴史の中で品種改良が進んだ。鹿児島紅は観賞用としては最もポピュラーな梅の一つ。珍しい梅が「輪違い(別名:思いのまま)」。一つの木から白い梅と赤い梅が咲く。加藤タキの母・加藤シヅエは婦人運動の先駆者であり、初の女性衆議院銀の1人として活躍。加藤タキは母・加藤シヅエから言われた「梅花、春に魁けて咲く」という言葉を座右の銘として、辛いことも乗り越えてきたという。