自民党総裁選挙。立候補を表明している石破元幹事長は記者団に対し、政治資金の透明性向上を訴えていく考えを強調した。きのう立候補を表明した河野デジタル大臣は、党所属議員の事務所へのあいさつ回りを行った。齋藤経済産業大臣も今回、立候補に意欲を示している。記者会見で推薦人確保の状況について問われると「きのうも一定の前進があった」とコメント。すでに立候補を表明している小林鷹之氏は都内で講演し、政治とカネの問題を巡って「すぐに回復するほど今回の問題が軽いものとは思っていない」。林官房長官は、台風10号の影響を見極めながら、立候補表明の時期を判断することにしている。立候補表明の時期を探っている高市経済安全保障担当大臣は「岸田内閣の一員としての大臣記者会見の場で党の総裁選について答えることはない」。上川外務大臣は、立候補に必要な推薦人確保の状況についてなんとか土俵に乗るためにも、体当たりで取り組んでいるとしたうえで「外相として作り上げてきた信頼関係が私の強みではないか」。自民党本部では、役員会が開かれた。茂木幹事長は、来週にも立候補を表明する方向で調整している。自民党で唯一存続している派閥、麻生派は、研修会を開いた。この中で、麻生副総裁は、麻生派の河野を同志として応援するとした一方、派閥の所属議員がほかの候補者を支援することも容認する考えを示した。総裁選挙を巡っては、小泉進次郎氏も立候補を表明することを決めているが、そのタイミングについては、台風の影響を見極めながら、判断することにしている。