イーロン・マスク氏の出身地・南アフリカでも物議をかもしている。南アフリカではアパルトヘイト=人種隔離政策と呼ばれていた少数派の白人が、大多数の黒人を差別し、政治的・経済的にも抑圧した政策が1990年代の初めまでとられていた。マスク氏はアパルトヘイト体制下の1971年生まれの白人。そのマスク氏は今では”ANC(アフリカ民族会議)の政権が逆に少数派の白人に人種差別的な政策をとっている”と主張している。ANC政権による”土地を一部条件付きで補償なしで収容する”法律を批判している。南アフリカでは少数の白人が大多数の土地を所有していて、法律で不均衡を是正する狙いがある。しかし一部の白人は「この法律は白人を標的にしている」という理屈を展開していて、マスク氏も同調している。アメリカ・トランプ氏も同調している。ルビオ国務長官は今月南アフリカで開催のG20の欠席を表明するなど、ANC政権に圧力をかけている。