8月、子どもたちが目標としてきた全国大会が迫っていた。辻が気になる選手がセンターを守る松永眞生くん。この日は市内大会の決勝戦。ランナーがいる場面でバントを失敗し最後は空振りに倒れた。辻は松永くんのプレーに迷いを感じていた。松永くんは3年前に他のチームから移籍してきた。全国大会の前哨戦、前回と同じチャンスの場面で辻が松永くんを呼んだ。フルスイングで畳み掛けたい場面で辻は他の選択肢を示し判断を委ねる。松永くんは自分の考えでバントを選んだ。試合の最中、バントの練習がしたいという松永くんを辻は躊躇なく送り出した。辻さんのチームはどんな子ども受け入れる。生魚将輝くんはむずむず脚症候群を発症しチームに入ることを諦めていたが辻は迎え入れた。