ダルビッシュがドジャース攻略のポイントとして上げた細かい野球を実践して躍進したのがDバックス。昨シーズン、ドジャースはナ・リーグ西地区を圧倒してプレーオフに進出したが、地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗を喫した。ダイヤモンドバックスは22年ぶりナ・リーグで優勝した。この快進撃の立役者が現役時代ヤクルトでもプレーしたT・ロブロ監督。当時ともに戦った古田敦也が去年から臨時コーチを務めている。古田がT・ロブロ監督にチームが強くなっている実感はあるかと聞くと、T・ロブロ監督は「私たちは”良い野球”をやっている」「アメリカではとにかくホームランを打とうとする」「でも私が日本に行った時盗塁やバントの技術を学んだ 日本では細かいことが最も重要視され基本的なことが身につくまで何度も繰り返した」「バントと盗塁はアメリカの野球界では失われた芸術だと感じていた」などと語る。ドジャースに3連勝した地区シリーズでもいきなりセーフティーバントでチャンスを広げ先制する。奇しくもドジャースが日本に伝えたスモールベースボールをDバックスが逆輸入し、その行く手を阻んだ。今年もキャンプから走塁にさらに磨きをかけている。メジャーでは異例とも言える野手全員でのベースランニング。さらに古田が驚いたのがクイックモーションの練習を取り入れていたこと。