NY証券取引所の漆山さんは「先週、ディスカウントストア、ダラー・ツリー、ダラー・ゼネラルが決算を発表したが、収益見通しの弱さをなどを理由にいずれも発表当日、株価が大幅下落した。根強いインフレ環境や、コロナ禍で実施された各給付金の削減などを背景に、低所得者層の利用が足元弱含んでいるとみられる。ダラー・ツリーはこれまで積極的な出店戦略から一点、不振が続く不採算ブランド店舗を数年で約970店舗閉鎖すると発表した。またダラー・ツリーブランドでは7ドル程度まで価格帯を広げる方針で、利益率改善に力を入れる模様。ダラー・ゼネラルは万引被害に対応するため、300店舗でセルフレジを廃止するなどの取り組みを発表した。各社はこれらの経営再建取り組みを通じ、年後半の業績回復を見込んでいるが、個人消費に減速の兆しがみられはじめる中、どれだけ改善効果がみられるか先行きに注目している」などと話した。