日銀の植田総裁は米国・ワシントンで開かれていたG20財務相中央銀行総裁会議のあとに会見を行い、急速な円安で物価の上昇に無視できない影響を与えた場合は金融政策の変更もありうると強調した。円安の進行で輸入価格の上昇によって物価全体に大きな影響が出れば利上げなどにつながる可能性があるとの認識を示した。また円安による物価への影響をどう評価しているかについては、来週の金融政策決定会合後に公表する展望リポートの中に盛り込むとしている。2023年度の全国の消費者物価指数が発表され生鮮食品を除いた総合指数は2022年度に比べて2.8%上昇した。プラスは3年連続で日銀が目標とする2%を2年連続で上回った。