- 出演者
- 南利幸 井上二郎 清水敬亮 赤木野々花
オープニング映像が流れた。
福島第一原発に貯まる処理水の海洋放出をめぐりきのう、岸田総理大臣とIAEA・国際原子力機関のグロッシ事務局長が電話で会談し、IAEAの枠組みのもとで行っている処理水のモニタリングを拡充することで一致した。これを踏まえて日中両国は、中国が安全基準に合致した日本産水産物の輸入を再開させることで合意した。これについて、日本政府内では”双方の主張に隔たりがあった中、合意にこぎつけたのは前進だ、局面が大きく変わった”などと評価する意見が出ている。ただ、中国外務省の報道官は記者会見で”モニタリングについては、今後日本側と検査方法など技術面について検討を続けていく”としていて、輸入再開については、中国側の要求が十分に満たされた場合に実施する方針を示した。日本政府は、IAEAと連携して追加的なモニタリングを早期に実施できるよう準備を急ぐとともに、引き続き中国側に輸入停止措置の撤廃を求めていくことにしている。
長崎市に原爆が投下された際、爆心地から半径12キロ以内にいながら国が定める地域外にいた人は被爆体験者とされ、被爆者と比べて国からの手当や、医療費の助成などに差が生じている。被爆体験者を巡っては先月9日の長崎原爆の日に、岸田総理大臣が合理的な解決策を検討する考えを示し、厚生労働省が地元の自治体と協議を続けてきた。その結果、被爆体験者への医療費の助成について条件を緩和し救済範囲を拡大する方針を固めたことが関係者の取材でわかった。被爆体験者は”原爆の放射線による直接的な身体への影響はない”とされ、被爆を体験したことによる、うつ病や不眠症など精神的な疾患があることが医療費の助成を受ける条件となっている。その条件を緩和し、精神的な疾患がなくても狭心症や心筋梗塞それに特定のがんなどを患っている人は、助成の対象とする方針だ。一方、被爆体験者を巡っては、今月9日、長崎地方裁判所が原告44人中15人を被爆者と認める判決を言い渡した。これについてはきょう、岸田総理大臣や武見厚生労働相それに長崎県の大石知事らが控訴するかどうか協議している。
日銀は前回7月、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げに踏み切ったが昨日の会合ではこの方針の維持を決めた。植田総裁は会見で今後は経済・物価の情勢が見通しに沿って動けばこの先も利上げを検討する考えを示した。ただ“時間的な余裕はある”として利上げは急がず、賃金・商品動向を確認していくとした。中でも米国経済については“先行きに関して若干不透明性を高めている”と述べて慎重に見極めていく姿勢を強調した。植田総裁は次の利上げの時期について明言を避けたが早期の利上げの可能性は低くなったのではないかという見方も出ている。日銀元審議委員・野村総合研究所・木内登英エグゼクティブエコノミストは「年内は一段と難しくなっているのではないか」との認識を示した。次の利上げ時期は来年1月という見通しをしていた。メインのシナリオとしては来年1月と今でも思っているが、場合によっては相当後ずれするリスクが米国の状況次第では起こると思う」と話した。
PTAの会員数が昨年度までの5年間でおよそ1割となる91万人減少していたことが分かった。PTAをめぐっては岡山県PTA連合会が会員数の減少で活動継続が困難になったとして都道府県単位のPTA初の解散を表明した。NHKが全国のPTA組織の状況を取材したところ日本PTA全国協議会の会員数は昨年度716万人で5年前に比べて約1割となる91万人減少したことが分かった。この全国協議会から東京都PTA協議会、千葉市PTA連絡協議会、さいたま市PTA協議会がすでに退会し、今年度末には千葉県PTA連絡協議会も退会予定とのこと。また全国協議会の試算額は昨年度3億1700万円余で5年前より5500万円余り少なくなっていて会員数の減少は財政面にも影響している。
今年1月の能登半島地震で被災して富山市の桜の名所・松川では護岸の復旧工事にともなって一部の桜が伐採された。およそ500本の桜がトンネルのように咲き誇る富山市・松川。しかし能登半島地震によって700mにわたって護岸の一部に亀裂が走った。復旧工事のため川に重機を入れる必要があり約20本が伐採されることになった。遊覧船の運航会社・中村珠太専務は約30年にわたり遊覧船の船長などをつとめてきた。毎年早くに花を咲かせるため会社で開花の基準にしていた木だった。中村珠太専務は「仕事をしていると花を見ている余裕がないので、終ってからほんのひととき花見ができる。今まで楽しませてくれてありがとう」と話した。一方で当面伐採を免れた木もある。橋のすぐそばにあり花見客からも人気の木だった。当初は伐採される予定だったが中村らが交渉し残すことになった。工事を行う県もできるだけ桜を残そうと工法を工夫し、伐採本数を当初予定していた100本から約20本に減らした。伐採後は翌年に花を咲かせる若木を植樹することにしている。工事の影響で遊覧船は例年より4か月早く運航を終了した。船着き場にある茶屋の店長もつとめる中村珠太は船を出せない間は川べりを歩いて松川の歴史を紹介するツアーを考案した。松川の桜が整備されたのは約90年前だが、昭和20年の富山大空襲で多くが焼けてしまった。その後は復興を願う住民が再び木を植えて桜並木を蘇らせた。復旧工事は再来年の3月まで行われる予定。
取組の結果を紹介。新入幕の白熊が今日から休場で、宝富士が不戦勝で9勝目。若隆景が10勝目で、重量から3場所連続の二桁勝利。高安と霧島が三敗に後退、二敗の力士がいなくなり、大の里は今日勝てば2回目の優勝が決まる。
4回の優勝を果たし大関を30場所つとめた元大関・貴景勝が現役を引退することを発表した。貴景勝は兵庫県芦屋市出身の28歳。平成30年に九州場所で初優勝。翌年の春場所後に大関に昇進した。その後は度重なる首やひざのけがなどに苦しんだが大関通算30場所をつとめて昇進後も3回優勝した。しかし7月の名古屋場所で負け越して大関から関脇に陥落した。今場所は初日から連敗し首のけがを理由に3日目から休場していた。日本相撲協会は貴景勝の引退と年寄り「湊川」の襲名を発表した。貴景勝はきょう引退の記者会見を行う。
広島vs巨人。巨人は3回ツーアウトから1塁2塁のチャンスを作り、3番吉川が大瀬良のストレートを逆方向に打ち返しタイムリーツーベース。2点を先制する。続く岡本和真は2試合連続の26号2ランで4点を奪う。井上は、坂倉、堂林、末包から三振を奪い、8-2で巨人の勝利。
ソフトバンクvsオリックス。6番の周東がタイムリーツーベースで先制。さらに3回先頭の今宮は6号ソロHR。有原は8回を投げて無失点。4-0でソフトバンクの勝利。
その他の結果を紹介。阪神に勝ったDeNAが3位に浮上。ヤクルトは村上選手が2本のHRを打ち、4年連続の35号に到達したが、チームは敗れた。日本ハムは3連勝、楽天は連勝が5で止まり、4位に後退となった。
為替と株の値動きを伝えた。
全国の気象情報を伝えた。
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