カヌースラローム・羽根田卓也選手。急流の中をゲートを通りながら進むスラローム。羽根田選手は、カナディアンシングルの第一人者。去年のアジア選手権で優勝し、5大会連続となる五輪の切符をつかんだ。知名度も抜群で、日本のカヌー界をけん引し続けるレジェンド。今は東京五輪の会場となったコースを拠点にしている羽根田選手。磨いているのが、ゲートぎりぎりを攻めること。体幹を使ってバランスを保ち、いかに最短距離を通れるかが鍵を握っている。僅かな差が勝負を分けると実感したのが、リオデジャネイロ五輪。羽根田選手と4位の選手との差は約0秒1。この僅かな差が、日本カヌー界初のメダルを引き寄せた。そのために取り組んでいるのが、スキーなど別の競技のトレーニング。これまでの4大会は、自分のために五輪に挑んできたという羽根田選手。5回目の五輪は、応援してくれる人たちのために全力を尽くす考え。