アメリカの鉄鋼大手USスチールの臨時株主総会で、日本製鉄による買収提案が、賛成多数で承認された。当初、アメリカの鉄鋼メーカー「クリーブランド・クリフス」が約1兆円で買収を提案しており、2倍の金額を提案した日本製鐵に対して株主が「好条件」と評価した格好。買収提案については、バイデン大統領が慎重な姿勢を示し、トランプ前大統領が反対をするなど、政治問題化している。日本製鉄は11日にワシントン・ポストに全面広告を掲載、「パートナーシップは鉄のように強い」と題し、今回の買収が有効的なものであると強調している。日本製鉄は9月までの買収完了をめざしているが、今後は安全保障の観点からの審査があり、手続きが長期化する可能性もある。