松本えつをさんは、キャラクターデザインや出版物のプロデュースなども手掛けている絵本作家。仕事がAIに置き換わりつつある状況を肌で感じており、「絵描きに発注するという考えだけでなく、AIで取り急ぎ作ろうという判断をされることによって、仕事の幅は狭まる」と語る。さらに不安だと話すのは、AIによる著作権の侵害。生成AIが著作物を無断で学習し、似せた作品を作りだすケースが確認されているからだ。松本さんは「学習された対象が私の作品で、『あなたの絵、これに似てるね』と言われたら何も言えない。 私の絵を学習したどうかかの証拠を出すことができない。多分訴えられない」などと話した。生成AIの問題に詳しい高橋尚吾さんは、これまでイラストレーターら300人以上から被害相談を受けてきた。中には下書きをAIで勝手に完成させられたという被害も。「ラフ画(下書き)の提出を求められて出した後に今回依頼はなしだと言われて、あとから見ると、明らかにそのラフ画を使って生成AIで出力させたものを業務で使われていた」という。作家が望んでいた完成形ではないし、政党な対価を受け取ることもできない。
AIによって脅かされる仕事は他にも。スタントマンの片岡大知さんは舞台を中心に活動しているが、仕事がAIに奪われる不安を感じている。片岡さんは「危険なシーンとかは生身でやるより最新テクノロジーでやろということになるかも」と話す。ただ片岡さんはAIを拒むのではなく、活用したいと考えている。3Dのキャラクターが片岡さんに動きに合わせて動く動画を、実際にどのように作るのかを山本恵里伽が体験させてもらった。まずアクション指導を受け、動作が身についたら格闘シーンを撮影する。その後、ワンダースタジオというAIツールに動画を取り込み、キャラクターを選択して完了。片岡さんにはCGアニメーションの技術や知識はないが、AIを使うことで作ることができるように。そこに“創造性の拡張”を感じたという。片岡さんは去年、人間の動きを元にAIでアニメーションをつけた長編映画にも参加。最近はスタントより動画制作の仕事が増えているというが、自身の身体で表現することにはこだわり続けたいという。「AIが本当の笑顔と相手の不幸を喜ぶ笑顔を演じ分けられるのか。演技って間とか呼吸がすごく大事で、人間にしかできない表現があると信じている」と語る片岡さんに、山本恵里伽は「私たちアナウンサーも、AIだったら噛まないし正確に情報が伝えられる。AIでいいじゃないかと言われる職業の一つだと思う、でも私は感情を乗せて伝えるとか、きっとAI・機械にはできない部分があるから、まだまだアナウンサーとして頑張っていきたいと思っている」と返した。
AIによって脅かされる仕事は他にも。スタントマンの片岡大知さんは舞台を中心に活動しているが、仕事がAIに奪われる不安を感じている。片岡さんは「危険なシーンとかは生身でやるより最新テクノロジーでやろということになるかも」と話す。ただ片岡さんはAIを拒むのではなく、活用したいと考えている。3Dのキャラクターが片岡さんに動きに合わせて動く動画を、実際にどのように作るのかを山本恵里伽が体験させてもらった。まずアクション指導を受け、動作が身についたら格闘シーンを撮影する。その後、ワンダースタジオというAIツールに動画を取り込み、キャラクターを選択して完了。片岡さんにはCGアニメーションの技術や知識はないが、AIを使うことで作ることができるように。そこに“創造性の拡張”を感じたという。片岡さんは去年、人間の動きを元にAIでアニメーションをつけた長編映画にも参加。最近はスタントより動画制作の仕事が増えているというが、自身の身体で表現することにはこだわり続けたいという。「AIが本当の笑顔と相手の不幸を喜ぶ笑顔を演じ分けられるのか。演技って間とか呼吸がすごく大事で、人間にしかできない表現があると信じている」と語る片岡さんに、山本恵里伽は「私たちアナウンサーも、AIだったら噛まないし正確に情報が伝えられる。AIでいいじゃないかと言われる職業の一つだと思う、でも私は感情を乗せて伝えるとか、きっとAI・機械にはできない部分があるから、まだまだアナウンサーとして頑張っていきたいと思っている」と返した。