国の促進区域について秋田県沖では、既に4つの海域が指定され、2030年までに150基近くの風車が建設される計画である。一方、秋田市沖はこれまで「促進区域」に指定されていなかったが、秋田県は促進区域の前の段階である「有望な区域」の選定されることを目指して国に情報提供する方針を決めた。この海域では当初、地元漁業者から反対の声があったり、指定に向けた動きが見送られたが、県が今月、漁業協同組合に確認した所、洋上風力発電導入に向けた協議会に参加することに同意する回答があったという。このため県は来月、秋田市の沖合約5キロの海域を想定していることなどを国に伝えることにしていて、指定が決まれば今後「促進区域」指定に向け、地域活性化を話し合う協議会の開催などの手続きに進むことになる。漁業組合は「反対の声もあったが、秋田港でも洋上風力発電の運転が始まる中、話し合いに応じる考えでまとまった」などとコメントしている。