アメリカの複数のメディアは27日、トランプ大統領に対する捜査に関わった司法省の10人以上の職員が解雇されたと伝えた。FOXニュースなどによると、職員らは2021年1月の連邦議会乱入事件などを担当したスミス特別検察官のチームで捜査に関わっていたという。マクヘンリー司法長官代行が職員宛に送った解雇を通告する書簡では、トランプ大統領を訴追するのにあたって担った重要な役割を踏まえると、司法省は大統領の政策を忠実に遂行するうえであなたを信用できないなどと記されているという。議会乱入事件を巡り、トランプ大統領は、国家を欺こうとした罪などに問われたが、去年11月の大統領選挙で勝利したことを受けて起訴が取り下げられた。事件を担当したスミス特別検察官について、トランプ大統領は大統領に返り咲けば「2秒以内にクビにする」と述べていたが、スミス氏はトランプ大統領が就任する前に辞任している。