澤穂希、長谷川唯、長野風花の3人での対談が始まった。まず澤は2人の印象について、「本当に上手いよね」と話した。今の選手は個の力が上がってきていて、自分ひとりでも、周りを活かすプレーもできる。自身が目指すボランチ像について、長野は「理想はチャンスを作れて大事なところで守れる選手」などと話した。守れるボランチとして、攻撃の選手をサポートできることに喜びを感じている。長谷川は「まだ模索中な部分もあるが、得点の部分で前線と関われる、点が取れるボランチであることが大事だと感じている」などと話した。これらに対して澤は「2人の役割が明確にできていることは良いこと」などと話した。長谷川は「もともと守備が好きだが、代表では長野と連携をとりながら守備も前線にもいけるボランチとして今が一番楽しくプレーできている」などと話した。なでしこジャパンは今、「中に入れさせない」ことをコンセプトとしてやっているが、状況によっては中に入れさせてボランチが奪うことも必要となる場合があり、その状況判断が課題となっている。なでしこジャパンの守り方について澤は「奪い所を決めて前線を動かして奪って、そこで奪えなかったらセンターバックが奪う」などと提案したところ、2人は頷いた。ボールを奪うスイッチなど試合中の声掛けについて、なでしこジャパンではその場で強く言える人が少ないことが課題になっている。これについて澤は、「奪い所などチームの共通意識を一緒にしないといけない。2人が中心になって動かないとチームが勝ちきれない。ボランチがブレちゃ絶対ダメ」などとアドバイスした。スタジオの丸山桂里奈は「自分は守備が苦手だったが澤からの声による指示のおかげでこなすことができていた。声掛けは大事」などと話した。今大会、なでしこジャパンの平均年齢は24歳と若い選手が多い。優勝した2011年大会も25歳と若かった。澤は当時、年下の選手も年齢関係なく「出せよ!」「出せねーよ!」など、試合中どんどん声を出していたと話し、2人にもっと感情的になっても良いなどとアドバイスした。