国会では万博について、無駄使いの温床だと厳しく追及された。立憲民主党の梅谷守氏は「空飛ぶクルマ、建設費の度重なる増額、リング(大屋根)」など、目玉事業を取り上げ、その実現性や費用の問題をただした。会場建設費は物価高騰などにより当初計画の1.9倍の最大2350億円にうわぶれしている。万博への逆風には次期衆院選を睨んだ各党間の構図も透ける。岸田政権と、大阪を地盤する維新の会が全面に立って推進している万博を、立憲民主党は「絶好の攻撃材料」と位置づけている。公明党は「大阪都構想」で維新と協力関係を築き、関西選挙区での棲み分けをしていたが、維新が勢力拡大を目指し全選挙区で候補を擁立する方針を示し、次期衆院選では「ガチンコ対決」となる見通しだと伝えている。(毎日新聞)