施政方針演説で、石破総理大臣は防災対策の強化を巡り、人命人権最優先の世界一の防災大国とする決意を示すことにしている。その上で、防災や減災などを加速化させるため、来年度までの5年間で15兆円程度の事業規模で実施されている政府の計画について、これを上回る規模の新たな計画を6月をメドに策定し、対策の強化を図る方針を打ち出したい考え。また、演説では地方創生の実現に向けて都市と地方の2つの地域を拠点とする活動を支援するほか、地方公務員の兼業や副業を弾力化する考えを示すことにしている。経済の分野では、賃上げを成長戦略の要と位置づけて生産性の向上に取り組むとともに、企業の成長分野への投資を促す環境整備を進めるため、会社法の改正に向けた議論を始めると表明することを検討している。さらに、ことし4月に開幕する大阪関西万博について、“日本の魅力を世界に向けて発信する絶好の機会となるよう、政府として最大限、力を尽くす”と強調する方針。