サッカーワールドカップアジア最終予選。これまでの3試合で積み重ねたゴールは14。かつて課題とされていた決定力は今や日本の武器になっている。得点バリエーションの豊富さも今の代表の特徴。日本に欠かせない攻撃のキーマン3人を紹介。日本不動の左サイド・三笘薫。得意のドリブルから数多くのゴールが生まれている。なぜ三笘のドリブルは止められないのか。ディフェンダーの立場で三笘と対峙すると分かる一瞬で相手を置き去りにするドリブル。単純そうに見えるプレーにも仕掛けがある。三笘のドリブルでよくある、ゆったりとした間合いからの急加速。三笘のドリブルには他の選手との大きな違いがある。一般的にはドリブルする際、ボールを扱いやすい足の内側を使うが、三笘は常にコントロールの難しい足の甲でボールを運んでいる。足を真っ直ぐ出すことを意識したドリブルが瞬間的な加速を生んでいた。続いては三笘と共に日本の両翼を担う伊東純也。稲妻のごときスピードが魅力だが、もう一つの特徴がメンタル面。現在、フランスで生活する伊東は、マイペースな性格が私生活からもにじみ出ていた。ワールドカップ最終予選の大事な初戦・中国戦、7ヵ月ぶりの代表ピッチで結果が求められる場面で力を出せるのが伊東の強み。わずかな出場時間でも1ゴール2アシストとしっかり結果で応えた。最後のキーマンは日本の頭脳・守田英正。確かな技術とサッカーIQの高さで日本の中盤を支える。先日のバーレーン戦では周りと連携した頭脳プレーで2ゴールの大活躍。現在、ポルトガルのチームで活躍する守田だが、代表の中でサッカーの話をよくするのが久保建英。守田がチームに提言したのがフォーメーションの変更。これまで長く試合で採用されていたのが4バック。最終予選では3戦とも守田発案の3バックを採用。森保ジャパンでは守備も求められるウイングバックに三笘や伊東らを起用。超攻撃的な配置を採用している。ここまで大量得点で勝ちを重ねる一番の要因がシステムの変更と言っても過言ではない。最強日本は今夜、オーストラリアを迎え撃つ。試合は今夜7時から放送。