トランプ大統領は、フロリダに向かう専用機の中で健康状態の良好さをアピール。笑顔の理由はこれだけではなく、米中間の報復合戦に変化の兆しが見えてきた。これまで中国は強気の姿勢を崩さず、習近平国家主席も「関税戦争には勝者はいない」などと釘を差した。米中は報復に報復を重ね、現在トランプ政権は中国からの輸入品に145%まで関税を課す一方、中国政府もアメリカに対し125%の関税を課している状態。しかし11日になって中国の態度が変化。今後アメリカが関税を引き上げても関税戦争には応じないと述べ、さらなる税率の引き上げは行わないことを示唆。さらに「中国は素晴らしい国、優れた指導者がいる」と持ち上げ関税を巡る中国との交渉に意欲を見せた。また日本を含む各国との協議について、「アメリカは非常に良い立場にあると思う」と自信を見せた。アメリカで流通する80%が中国で生産されていると推測され、関税により大幅な値上がりが予想されている。最上位機種のアップルストアでの価格は、1199ドルだが、ある試算では関税を適用すると2300ドルになる。しかし、日本時間昨日夜、トランプ政権が方針転換したことがわかった。相互関税の対象からスマートフォンやパソコンなどを除外すると表明。消費者の反発を抑える狙いがあると見られる。しかしすでに値上がりした中国製品もある。日本経済新聞によれば、ANKERはスマートフォン用充電器などのamazonでの通販価格を一生値上げ。少なくとも127品目で平均18%引き上げたという。トランプ関税に関する日本政府の対応が注目される。赤沢経済再生担当大臣は、16日から3日間の日程で訪米。ベッセント財務長官やUSTRのグリア代表との初の日米交渉に臨む予定。