あれから9年、屋台村の跡地は今ドラッグストアになっていた。復興の拠点だったホテル丸森を訪ねると、あの及川さんが出迎えてくれた。父親から引き継いだホテルは巨大地震に耐えたとはいえ壊れた箇所も多く、コロナで客足が途絶えたのがトドメの一押しになってしまっていた。今及川さんはどうしているのか向かったのは屋台村を引き継いだ場所であった。2017年にオープンした「キャッセン大船渡」は飲食店など約30店舗が集う商業施設で大船渡の新たな中心地である。そのキャッセンにある「湾岸食堂」で及川さんはオーナーシェフとして厨房を1人で切り盛りし身を粉にして働いていた。その店内で一際目を惹くものがあり、早くも湾岸食堂は満席状態となっていた。及川さんは地元の食材にこだわっており、店の看板メニューはカキである。特に冬の時期の目玉は「わかめしゃぶしゃぶ」で1月から3月までしか採れない早採りのわかめを使っていた。及川さんは大船渡で採れる食材で街に賑わいを取り戻そうとしていた。かつて屋台村で軒を連ねていた仲間は今では独立して店を営んでいた。そんな仲間たちと大船渡でがんばる及川さんはずっと気になっている人がいた。かつて屋台村建設に奔走しながらも東京に行った新沼さんのことである。
東京・武蔵村山市の一角に人気の寿司店がある。その名も「三陸 大船渡寿し」で新沼参壱さんがいた。新沼さんは状況して2年目には独立し、自分の店を構えていた。大船渡で指折りの料理人だった新沼さんは今やすっかり武蔵村山に溶け込み常連客に愛されていた。新沼さんは店で使う食材の多くを大船渡から仕入れており、この時期の「わかめしゃぶしゃぶ」は店の定番メニューであった。店の中に今も大切にしているものがあり、ずっと心に秘めてきたこともあった。3月3日、新沼さんがある決心をして故郷に向かっていた。
東京・武蔵村山市の一角に人気の寿司店がある。その名も「三陸 大船渡寿し」で新沼参壱さんがいた。新沼さんは状況して2年目には独立し、自分の店を構えていた。大船渡で指折りの料理人だった新沼さんは今やすっかり武蔵村山に溶け込み常連客に愛されていた。新沼さんは店で使う食材の多くを大船渡から仕入れており、この時期の「わかめしゃぶしゃぶ」は店の定番メニューであった。店の中に今も大切にしているものがあり、ずっと心に秘めてきたこともあった。3月3日、新沼さんがある決心をして故郷に向かっていた。
住所: 岩手県大船渡市大船渡町野々田10-3 キャッセン大船渡 モール&パティオ内
