Z世代の間でフィルムカメラの存在が再び注目されている。外国人観光客からも「撮った写真をすぐ確認できない。その時間差が好きなところ」。店内にはフィルムカメラの作品集も。フィルムならではの色味やざらついた質感がエモいとされる。フィルムは生産量が減ったことから今では1本2000円以上。創業90年を超える老舗カメラメーカーの富士フイルム。今月発売の新型カメラ「Xhalf」見た目はレトロなデジタルカメラ。最大の特徴はフィルムカメラモード。フィルムを巻き上げる感覚を味わえる。専用のアプリを使って写真を現像。ハーフカメラという撮影技法も再現。富士フィルムのデザインスタジオ「CLAY」を訪問。「Xhalf」はこの部屋で生まれた。手掛けたのは入社4年目のデザイナー・上野勇人さん。小型・軽量にこだわりデザイン。商品化に向けプレゼンしたのはデジタル事業の責任者、五十嵐裕次郎統括マネージャー。目をつけたのがZ世代。デジカメの出荷台数は去年7年ぶりにプラスに転じた。