中国・上海で始まった中国国際輸入博覧会で、開幕式で演説した李強首相は22分間の演説で市場の開放を続ける姿勢を強調した。李強首相は今年の三四半期における中国の5.2％の経済成長率について、世界経済の逆風の中安定と成長のけん引役の役割を果たしたと述べた。今年は中国市場でのビジネスチャンスを目指し128の国と地域の企業が出展しているが、EUの商工会議所からはヨーロッパに対する中国の貿易黒字を削減する役には立ってないなどの批判の声が挙がり、中国政府はEUの強い輸出規制が原因と反論している。今年の中国国際輸入博覧会は完全なる対面形式の開催となり、アメリカはこれまでで最大の代表団を派遣し17社がブースを設けた。2018年の博覧会の開催が始まってからアメリカが正式な代表団を派遣するのは今年が初めてで、11月半ばの習近平国家主席とバイデン大統領の首脳会談がサンフランシスコで開催されるのを前に、両国が関係の安定に向けた動きを模索する中明るい材料となっている。