フィリピン南部ミンダナオ島のイスラム教徒が多数を占めるバンサモロの自治地域で正式な自治政府樹立に向けた初めての議会選挙が14日に行われた。選挙を巡る暴力で4人が死亡している。発砲や爆発も報告されたが、警察は「事態を制御している」との立場で、2万人以上の治安要因が配置され緊急対応チームも待機している。選挙管理委員会は暴力を受けて2つの地域を直接の管理下に置いた。このうちバシラン州ではあらかじめ懸念された投票用紙が見つかり、ある自治体では半数以上の投票所で新たな投票用紙が配られて投票に遅れが出た。選挙監視団体は票の買収や多重投票が横行していると報告している。分離独立を求める組織との緊張を受け、少なくとも1つの自治体で投票時間が延長された。有権者は200万人以上で、80議席を争う。今回の選挙は政府と反政府勢力が数十年に渡って続けてきた和平協議の集大成となる。今後解決すべき問題としてはかつての武装組織、モロ・イスラム解放戦線の戦闘員の武装解除。少なくとも1万4,000人が依然として武装解除が必要な状況。他にも広範囲にわたる貧困問題や植民地化・土地の収容という歴史の中で長い間排除されてきた人々や阻まれてきた経済発展という問題もある。これらの問題に選ばれた議員らは直面することとなる。人々の多くは持続的な平和を求めている。
