ウクライナ侵攻を受け世界中で輸送コストが上昇、様々な食料品の高騰が続いているがオリーブオイルも今値上がりしている。追い打ちをかけているのがオリーブの実の不作でヨーロッパではおととし記録的な干ばつに見舞われ、去年の雨不足などの影響が今も続いている。スペイン最大の生産地アンダルシア州では、価格は上がっても使う量を控えつつオリーブオイルを使い続ける人が多数いる。スペインでは2021年から3年連続で過去30年平均の約8割の雨量しかなく、オリーブの収穫量が激減している。オリーブオイルの生産・販売を手がける協同組合は、水を効率よく使用することを目指して政府に訴えかけているというが、政府は「すぐに有効な手だてを講じることは困難」だとしている。専門家は今年のオリーブ収穫量は去年より少し上向くとしたが、厳しい状況は続くと予測している。