「DHEAT」は医師や保健師、薬剤師などで構成し、大規模な災害が起きたときに1週間から数か月程度、現地の保健所に入って地元職員の業務をバックアップする支援チーム。きょう、九州・沖縄ブロックの合同訓練が長崎県庁の大会議室で開かれ、各県の「DHEAT」のメンバーなど120人余りが参加した。訓練は、長崎県内で最大で震度7の揺れを観測する地震が起き、多くのけが人や避難が必要な人が出たという想定で行われた。はじめに、参加者は対策本部が置かれたテーブルの前に集まり、県の担当者から被害の全体状況について説明を受けた。このあと、それぞれの参加者が担当する保健所の班に移動し、人工呼吸器が必要な人の数を把握して、どの避難所に医師を派遣すべきかなどについて検討していた。長崎県によると、複数の都道府県がブロック単位で行う「DHEAT」の合同訓練は、全国でも初めてだという。