米国9月消費者物価指数は伸びは鈍化しているようだが、市場予想は上回っている。ニッセイ基礎研究所・井出真吾さんがスタジオで解説。井出さんは「市場の反応は、米国長期金利が少し上がり、株価が少し下がった。Fedウォッチは年内2回、0.25%ずつ利下げの確率が高まった。今回のCPI(消費者物価指数)は市場予想より高かったが、8月と比べたら0.1ポイントさがった。ソフトランディングの期待が高まった。米国は実質賃金がプラスだが、CPIが下がった、先週の雇用統計は平均時給の伸びが拡大。差し引きすると実質賃金は1.6%とプラス幅が拡大。個人消費を支えると思う。低所得層を中心にインフレに苦しんでいるため、クレジットリスクが高まっている。これが顕在化しないことが必須条件だが、ソフトランディング期待がちょっと高まった」などと述べた。米国9月CPI(消費者物価指数)の内容について。みずほ証券・大橋英敏さんがスタジオで解説。大橋さんは「評価が分かれる内容だった。背景は主にコア項目の中にある。サービスの寄与度が下がっている。もっと下がると思っていたが下がらなかった。コア商品は予想外にマイナス幅が縮小。両方が結果的に寄与した。サービスだと自動車保険、医療費の寄与が上昇した。住居の寄与度が下落したことが特徴。コア商品は自動車の価格が寄与した。住居の寄与度が下がった。利下げの方向は変わるようなものではなかった」などと述べた。