肥満症治療薬「ウゴービ」が公的医療保険の対象となった。肥満症の新薬としては、およそ30年ぶりだという。これまで、同じ成分の薬が肥満症治療薬として保険適用になっていたが、肥満症治療薬には適用されなかった。医師によると、もともとは血糖値を下げるという目的で開発されたが、食欲を落とすという作用も発見され、肥満症に使うということで保険適用されたとのこと。単に太っているだけでは投与に対象にならず、高血圧や脂質異常症、2型糖尿病などの持病、食事療法や運動療法で効果が得られず治療を必要としている人に限られるという。「ウゴービ」はGLT-1受容体作動薬と呼ばれ、中枢神経に働きかけ食欲を抑制する作用がある。