買い物が少ない客専用のファストレジは本当に客全員の待ち時間を減らせるのか。西成活裕教授はシミュレーションから最適な条件を導き出した。今回5点以下を小口客・6点以上を大口客に設定。客は合計100人、このうち約6割が大口客とする。客には今回の実験の目的を知らせずレジまでの待ち時間を計測してもらう。まずはファストレジを置かず通常のレジで100人が買い物、世界初の行列実験が始まった。開始10分ほどで行列ができ始め、開始20分を超えるとその数は倍になった。その後も行列は途絶えることなく100人がレジを通過、実験にかかった時間は44分21秒だった。皮肉にも小口客の待ち時間は大口客よりも長くなるという結果となった。続いて5つのレジのうち小口客専用のファストレジに変更、大口客は残り4つのレジで会計する。ファストレジは客が並ぶも会計時間が短く次々と流れていく。一方使えるレジが4つに減った大口客はなんとレジの前が全然混雑していない。大きな混雑はなく100人が通過、42分07秒。小口レジの待ち時間は2分4秒と半分以下。大口客は2分49秒と1分以上短くなっていた。西成教授によると高速道路の渋滞と非常に近く、遅い人・早い人で分けて車線を分離するなど、混雑は視点を変えることで効率化できるという。
