後継者不足に真正面から向き合い、次世代の育成に全力に取り組む企業が大阪・太子町にある。次世代の宮大工を育成する宮大工養成塾。宮大工とは神社仏閣の建築や修繕にたずさわる大工で、1400年続く。大阪・関西万博でも宮大工の技術が再注目された。大屋根リングは金属を極力使用せず木材同士で接合された。高い技術力が重宝されているが、大工の就業者数は20年間で3分の1まで減少している。なかでも現役の宮大工職人は全国で約300人程度。このままでは神社仏閣の消滅危機。そこで立ち上がったのが宮大工養成塾の塾長・金田さん。宮大工の多くは伝統的な内弟子制度が多いが、厳しい修業に耐えられずにリタイアすることがほとんど。金田さんは後継者が育ちにくい環境を見直し、実践型の宮大工養成塾を開校した。3年間で即戦力の職人育成を目指している。朝は5時に起床し、すぐに着替えて掃除。6時に朝食。毎日3食は黙食がルール。3年間、大広間で共同生活をする。個人のスペースは1畳分。洗濯・炊事も全て自分たちで行う。作業前には職人の心得を唱える。この日は京都・東山区にあるお寺の修繕。古くなった梁を差し替える作業をする。釘や金物を極力使用しないことで腐食や木材の割れを防ぎ耐久性が高まる。木の変形を事前に予想して加工を施す。16時に作業終了。その後、筋トレをする。18:00に夕食、食べ終えたらお風呂に入り自習時間。22:00に就寝。この日は年に2回の特別な日。全国の塾生たちが集まり技術力向上のため合同合宿が行われる。
