8月に空き家の無料相談会が開かれた。高齢の女性が親から相続した一軒家について相談に訪れていた。思い入れのある家のため売らずにすむよう賃貸に出しているが借り手がいないという。提案されたのが家賃の値下げであった。人口減少や少子高齢化を背景に年々空き家が増加している。県内の空き家は約33万戸にのぼっている。防災・防犯や衛生面などの面でも大きな問題を生じさせる恐れが指摘されている。8月には八女市で長年空き家となっていた住宅が真夜中に倒壊した。けが人は出なかったが1週間通行止めとなった。八女市では空き家の解体費世を補助するなどの対策を進めている。しかし所有者と連絡がつかなかったり相続人が複数いたりして対応が難しいケースもあるという。半田さんが手掛けているのが約10年空き家となっていた久留米市の木造住宅で学生のシェアハウスにリノベーションすることを決めた。リビングの家具はそのまま活用予定だという。広さ8畳の和室4室のうち3室は居住スペースとして蘇らせる。残りの1室は会費を払った地域住民や社会人が自由に使える部屋にリフォームする。半田さんは「いろんな方に活用してもらったりいろんな使い方ができたらいいと思う」などと話した。