きのう東京・新橋で行われたホタテ祭り。国内水産物のおいしさを知ってもらい消費拡大を目指すイベント。帆を立てた船に似た形状から新年に向けて新たな船出を祝う縁起物と言われることもあり、年末年始などにも食べる機会の多いホタテの平均価格は年々、上昇傾向にあるが、今年は去年の同じ時期に比べて1700円近くも上がっている。価格高騰の原因について青森県でホタテ漁を営む男性は「米国やEUが景気が良いほど高値で買ってくれるので、青森県産の冷凍貝柱は、ほぼ県内に無い状態」と語った。中国への輸出依存が高かったホタテ。禁輸措置以降、国を挙げて販路の開拓を行ったところ世界中で日本のホタテが人気に。JETROによるとタイへのホタテ輸出量は去年の同じ時期と比べて約26倍にも伸びている。バンコク市内の高級スーパーでは北海道産ホタテの特設コーナーも。海外でのホタテ人気により国内で取り扱う数が減少。値上がりの原因になっている。さらに近年の海水温の上昇により養殖のホタテが育ちにくくなっている。