子宮頸がんを予防するHPVワクチン無料接種を希望する女性は今月中に1回目を済ませる必要がある。日本で年間1万人以上がかかり3000人近くがなくなっている子宮頸がん。都内のクリニックでは子宮頸がんを予防するHPVワクチンの接種予約が増えている。東京産婦人科医会副会長・対馬ルリ子先生は「3回ちゃんと打つには6カ月かかる。キャッチアップの期間が来年の3月に終わる。対象になっている人は今打たないと来年の春までに終わらない」とする。キャッチアップ接種とは接種の機会を逃した16〜27歳の女性が無料で接種を受けられる制度。HPVワクチンは2013年、小学6年生から高校1年生の女性が対象に定期接種が始まった。接種後に体の痛みなどの報告が相次ぎ厚生労働省は約2カ月で接種の呼びかけを中止した。おととし、安全性が確認されたとして約9年ぶりに呼びかけを再開。近年注目されているのは男性への接種。一部のHPVワクチンは男性のがんや性感染症にも有効。現在は全額自己負担。男性も無料で接種を受けられるようにおととしには大学生らが約1万5000筆の署名を厚労省に提出した。今年度には都内の一部地域で男性の接種費用の助成がスタートする。