小屋の中にいる無数のハト。そのお世話をするのは中嶌健さん。災害に備えたハトの研究を行っている。電気が全て遮断された状況下で被害状況や必要な支援物資のデータなどを外部に運ぶ通信手段、それが“救援バト”。研究のきっかけとなったのは2018年に起きた北海道胆振東部地震。中嶌さんは救援バトの実現のため、GPSを付けたハトを飛ばして飛行データを収集。ハトの帰還率や飛行経路などを解析しているという。たくさんのハトを飼育していた父の影響で幼少期からハトに囲まれて育った中嶌さん。高校1年生から救援バトの研究を続けている。