ことしのパリパラリンピックは柔道のルールが大きく変わる。全盲と弱視のグループ分けが初めて行われるが、その一方で体重による階級が減ることとなった。これにより東京大会銅メダル瀬戸勇次郎選手が階級変更を余儀なくされた。瀬戸選手は大学院で視覚障害者柔道の普及について研究している。瀬戸選手は生まれつき弱視を伴う色覚障害があり、柔道のときに4歳と出会った。持ち味は豪快な背負い投げ。東京大会の後、瀬戸選手の66キロ級がなくなり、73キロ級に変更となった。上の階級で実績のある相手では背負投げが通用しなくなった。力でねじ伏せられ、国際大会で勝てない時期もあったという。現在では本格的な筋力トレーニングに取り組んでいる。去年12月の国際大会では、73キロ級の東京大会金メダリストと対戦したが、背負投げで技ありを2回取り一本勝ちした。この大会で瀬戸選手は優勝した。