ドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大のビールの祭典オクトーバーフェスト。ビールの価格は年々上昇し、今年はジョッキ1杯1リットルで約2700円。ドイツでは今年から飲食店の料理を対象に、日本の消費税にあたる付加価値税を19%から7%に引き下げられた。これにより価格の値下げが期待されていたが、オクトーバーフェストで減税分を値下げした店はほとんどなかった。名物料理シュニッツェルを出すお店でも減税分を価格に反映できないといい、仕入れる食材全ての価格が上昇しており、エネルギーコストもとても高騰しているという。ドイツの外食産業の組合などが1万2000店を対象に調査したところ、91%で価格が据え置かれ、8%が値上げされたと判明した。仕入れ値の高騰や最低賃金の上昇など、コスト上昇分が減税分と相殺され消費者に還元できないという。ドイツは2020年のコロナ禍の際に半年間限定で食料品などの税率を5%に引き下げられた。当時多くの店が値下げしたものの、減税期間が終わると価格は減税前より上昇したという。ドイツの専門家パスカル・ザモルスキーさんは、いずれ税率を再び引き上げねばならずインフレを再び加速させることになると話す。
