きょうの為替について、三菱UFJ信託銀行・酒井基成が電話で解説。ドル/円予想レンジ:156.50円~158.20円。本日は東京時間に日銀・氷見野副総裁の会見が予定されているが、来週の日銀金融政策決定会合で、物価見通しが上方修正される見込みとの報道がある中、発言内容によっては日銀の利上げ観測の高まりから円買いに動意する可能性があり注目。注目ポイント:投機筋の円売り再来か。グラフ「IMM通貨先物非商業部門の円ネットポジション(投機筋)、ドル円」(出所:CFTC)。レバレッジドファンドとアセットマネジャーの動向について。グラフ「IMM通貨先物の円ネットポジション:レバレッジドファンド、アセットマネジャー、ドル円」(出所:CFTC)。投機筋が再び円売りを仕掛ける可能性はある。日米金利差が拡大している状況が続くとなると投機筋が円売りポジション構築を狙うことはあり得る。ドル円は昨年7月の高値161円95銭を目指すことも想定されるが、米国・トランプ新政権の施策などから市場の不確実性が高まっている状況。グラフ「ドル円1か月ATMインプライドボラティリティー」。ボラティリティーが高い状況が続く場合は投機筋による積極的な円キャリートレードによる円売りは控えられる。