熊本県甲佐町のコメ農家・古山仁さん(35)を取材。古山さんのコメ作りは農薬や化学肥料を使わないため手入れや管理に手がかかる。コメ作りから精米、発送までを一人で行うのは、質の管理と収益化の両立を目指しているから。古山さんは「卸しが入ると農家に入るお金はどうしても少なくなるし、お客様となるべく近い距離を保ちたいので直売という形」と話す。コメ農家をはじめ3年目。元々は作業療法士だったが患者の多くが食に問題を抱えていたことや、自身にも子どもが生まれたことをきっかけにコメ農家に転身した。古山さんは「(農業の)魅力を出していかなければ次に農業をしたい人や日本の食を支える一次産業をしたい人も増えていかない、危機感がある」と話した。農業の魅力を広めるためSNSでの情報発信にも注力。インスタグラムのフォロワーは1万人を超えた。県内でも知名度を高めようと古山さんは11月から新たな挑戦を始めた。それは自分で育てたコメを自ら提供する飲食店。通常は二毛作が主流だが古山さんは米作りを行わない時期はおむすび屋に専念。土地を休めることでおいしいコメを目指し、飲食店経営でコメの販売価格の約6倍の売り上げが得られると見込んでいる。古山さん「農業は『きつい・汚い・稼げない』3Kと言われる。『きれいでかっこよくて稼げる』農業をやっていきたいという思いがあります」と話した。予測が難しいのはコメ作りも飲食業も同じ。それでも20日間で売上100万円超え。売れ行きも好調だという。サクラマチクマモト(熊本市中央区)の映像。消費者に言及。
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