大阪・淀屋橋にあるミズノランニングステーション。一般のランナーたちが更衣室やシャワーなどを利用できるランナー専用の施設。その中に、ランナーのための新サービスがある。汗乳酸は走っていて疲れ始めると出てくる物質。その成分を計ることによってランナーの披露の目安がわかる。マラソンのペースを調整したり、個人に合うトレーニングを指南できるという。その機械を提供したのが慶應義塾大学発スタートアップのグレースイメージング。代表の中島さんは、2015年に汗から乳酸を計測する研究を始め測定器を開発。3年後にスタートアップとして独立。もともとは心臓に病を抱える患者のリハビリ用に開発していたが、5年前にミズノから声をかけられたという。この形が今後のスタートアップの大きなヒントに。典型的な良い例で、スポーツテックの可能性はスポーツ以外の分野からくるという。今回も医学・医療系に開発していたが、スポーツに応用したらビジネスが広がるという。ミズノみたいな知名度や販路もいっぱいある会社と組むと可能性が広がるという。さらに、ミズノがスタートアップと協業し日本野球界に広めているブラストベースボール。バットのそこにセンサーを取り付けスイングすれば、アプリケーション上でバットのスイングやスピード等が解析できるという。元はアメリカにあるBlast Motion社が開発し、それを翻訳したりカスタマイズしてミズノが独占的に販売。Blast Motion社は、センサーなどを用いて行うスポーツ選手の動作解析技術に強みを持ち、指導や育成のためのシステムを提供する企業。さらにミズノが手掛ける最新の取り組みが、東京に本社を置くスタートアップ「Knowhere」への出資とサポート。手掛けるのはSmartScoutという野球のパフォーマンスを上げるサービス。ピッチングやバッティングをのボールをスマホで撮影し球速や回転数などが測定できるアプリ。