東京・原宿にある生花店のローランズは従業員の約7割が障害者で、入社7年目の高橋麻美さんも骨が伸びない難病と向き合いながらフラワー事業部を統括している。政府は企業の従業員に占める障害者の割合を2.3%以上にすることを法律で義務付けているが、その雇用率を達成しているのは全体の半数程。企業の多くは障害者を雇いたくても専門的なサポートを行うことに課題を感じているという。ローランズは2019年、東京都の特例を活用し中小企業と連携して組合を設立した。企業側がローランズに仕事を優先的に発注することで障害者は組合全体で共同雇用しているとみなされ、企業側は障害者の雇用率を満たしやすくなる。特例は去年から全国に適用される。