NTTのネットワークを使った自動運転の実証実験が始まった。実験の舞台となるのは東京・調布市にあるNTTグループの研究施設。今日から始まったのは米国のスタートアップのメイモビリティーとの走行実験。ただ、この実験でのNTTの役割は自転運転では対応しきれない場合に備えること。万一の場合は、人間が出てきて対応できるよう高速、大容量、かつ低遅延の移動通信5Gで車載カメラの映像をリアルタイムに監視室に送る。さらに農業の分野では5Gで4K画像をリアルタイムで送ることで詳細な情報を遠隔でも知ることができるほか、工場を再現した施設では5Gを使った未来のライン生産の研究が行われている。NTT 研究開発マーケティング本部・清水邦彦統括部長は「自動運転に関連した事業では2030年ごろに1000億円以上になるよう目論んでいる」とコメント。