南大東島の地下に水中洞窟が広がっていることがわかった。水中探検家の伊佐治佳孝さんが2024年に洞窟の奥に水で満たされた美しい空間があると発見し世界の水中探検家の中で大きな話題となった。黒の洞窟は、水中の鉄やマンガンが長い時間をかけて付着したと考えられ、その奥には7mの鍾乳石が見つかった。鍾乳石は100年で1cm成長すると言われているので、この鍾乳石は7万年以上かけて作られていると考えられる。白の洞窟は海外の探検家たちも世界トップクラスの美しさだとしており、入口から60mくらい進むと体育館がすっぽり入るような大きな空間があり大小さまざまな鍾乳石がある。水中で石灰岩の成分が途方もない時間をかけて結晶化したもの。長年かけて堆積した細かい泥が、吐く息や足のフィンの水流で剥がれて巻き上がると水が濁って10cm先も見えなくなってしまう、水の流れが全く無いので一旦濁ると戻るまで1か月くらいかかるという。静止画を1枚1枚つなぎ合わせて洞窟の全景を3DCGを作成した。南大東島はさとうきび栽培を行っているがその畑に地下につながる穴がある。そこから水を引いてさとうきび栽培に使ったりしてはいるが、その奥に広大な世界があるということは島民たちには知られていなかった。他に未記載種なども発見された。