愛媛・四国中央市の新宮町は四国有数の茶の名産地という。新茶のシーズンを迎える中で足を運んだ見せにも様々な茶が並ぶ様子が見られた。新宮茶は茶葉が全部開き切る前のタイミングで入れることで旨味を楽しめるのだという。サラッとしながら奥深さのある味わいであり、特徴的な香りを楽しむことができるという。山にかかる霧は日光を程よく遮ることで苦みの少ない柔らかな味を楽しめるのだという。山のかやなどを堆肥に使い、時間をかけて土作りを行っているのも特徴。脇純樹さんは4代目となっていて、恒例の祖父らが収穫・栽培を行う中、自分も頑張ろうと思うと話していた。四国山地の清らかな水も特徴となっていて、豊かな水は地元産業にも活用されてきた。新宮町のある四国中央市は紙製品の出荷額が日本一であり、江戸時代の手すき和紙を源流にしている。手すき和紙の産業は最盛期には700軒もの工房があったが、現在はわずか3件が残るのみとなっているものの、大西満王さんは使われなくなった工房を借りて手すき和紙を始めている。書道用の半紙は0.08ミリという薄さに整える必要があるものの、素人が挑戦すると波という紙のムラができてしまうのだといい波が目立たなくなるまでに1か月ほど、完全に均等になるのには1年ほどかかると大西さんは話している。大西さんは学生時代に慣れ親しんだ書道の感動から地元の食任意弟子入りし、4年前に工房を持つ事となった。原料となるミツマタも地元産のものを選び、地域の人からも共感の声が上がり様々な用途で親しまれている。
住所: 愛媛県松山市堀之内5
URL: http://www.nhk.or.jp/matsuyama/
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