今年の就職活動が本格化。売り手市場が続く中、企業のアピール合戦も激化。きのう都内で行われた来春卒業予定の3年生を対象にした合同企業説明会。マイナビ調べでは企業の54．1％が「初任給を引き上げる予定」と回答。大和証券グループやコナミグループも初任給を30万円台に引き上げると発表。学生が重視するのは福利厚生やワークライフバランスなど。“女性育休取得率100％”“有給取得率9割”などをうたう「セントラル警備保障」は今年から福利厚生の一環として社員はNetflix見放題に。さらに旅行の割引、飲食店の割引などもあるという。別の不動産会社のブースには“年収1000万円は通過点”とのポスターが。建設会社のブースでは建設業界のイメージを覆すため若者に刺さる言葉でアピール。ユニクロなどを展開する「ファーストリテイリング」は今年の新入社員の初任給を33万円に引き上げ。今週「伊藤忠商事」は月額1万5000円の女子寮を設置したと発表。今年の就活の傾向についてマイナビキャリアリサーチラボ・中島英里香研究員は「学生が重視するポイントは企業の安定性。働く環境をかなり重視し条件が自分にマッチしているかをよく見ている状態」と指摘。