武田薬品工業は、ニューロダイバーシティの取り組みを広めようと日本橋ニューロダイバーシティプロジェクトをスタートさせた。プロジェクトの発起人が武田薬品工業の森威。SHIFTは、ここの適性を見極め適材適所を徹底することで生産性を高めている。売り上げはこの10年で約50倍に。Neurodiversity at Workの村中直人はニューロダイバーシティという概念にいち早く着目し、発信を続けてきた。自閉スペクトラム症は対人関係が苦手な一方で強いこだわりを持つのが特徴と言われる。村中は、自閉スペクトラム症は社会的なコミュニケーションが困難で共感能力が欠如しているのが症状とされているが、インターネットで似た人に出逢えばコミュニケーションに困らなかったし、強く共感し合っているという。ときに極めて高い集中力や分析力を発揮する自閉症の人たちの採用が海外のIT企業を中心に行われてきた。現在、トランプ政権の発足でDEIの取り組みは縮小気味のアメリカだが、Googleやマイクロソフトも自閉症スペクトラムの人たちを採用している。村中は、全員を対象にしないとニューロダイバーシティという言葉は論理破綻を起こすと指摘。鍵となるのがレンガモデルから石垣モデルへのシフトチェンジ。村中は先に仕組みを変えると、自然とみんなの意識が変わっていく効果があるんじゃないかなどと提起した。
ここからは企業の取組を掘り上げる。武田薬品工業が理解を深めようと始めた日本橋ニューロダイバーシティプロジェクト。16の企業・団体とともに啓発セミナーを行っている。
ここからは企業の取組を掘り上げる。武田薬品工業が理解を深めようと始めた日本橋ニューロダイバーシティプロジェクト。16の企業・団体とともに啓発セミナーを行っている。